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住宅省エネ2024キャンペーンの登録事業者情報が漏れた可能性 — リフォーム店が今日確かめるメール・電話・お客様への備え

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公開日: 2026-10-20筆者: 谷澤 悠太株式会社りぶずけあ 代表取締役
目次
  1. 何が起きて、どの店が対象ですか?
  2. どんな情報が漏れた可能性があり、何は漏れていないのですか?
  3. 自分の店が対象かどうかは、どう確かめればいいですか?
  4. このあと、どんな連絡に気をつければいいですか?
  5. 子育てエコホームの書類は、どう保管しておけばいいですか?
  6. 住宅省エネ2026キャンペーンの申請は、どうすればいいですか?
  7. まとめ
  8. 参考

今日(10月20日)、国土交通省・経済産業省・環境省から、住宅省エネ2024キャンペーンの事務局のシステムから、登録事業者の情報が漏れた可能性があるという発表がありました。2024年に子育てエコホームや先進的窓リノベ、給湯省エネの補助金を使うために事業者登録をした店なら、当事者かもしれない話です。この記事では、公式の発表をもとに、何が漏れて何が漏れていないか、自分の店が対象かの確かめ方、そして明日から気をつける連絡と、補助金書類の保管を整理します。

何が起きて、どの店が対象ですか?

直答: 住宅省エネ2024キャンペーンの事務局が運営する申請システムに外部から不正操作があり、登録事業者の情報が漏れた可能性があります。速報値で16,950事業者・23,918名分です。対象は2024年のキャンペーンに事業者登録をした店で、住宅省エネ2026キャンペーンなど他の年度の登録情報は漏れていないとされています。

住宅省エネ2024キャンペーンは、令和5〜6年度に行われた次の4つの補助事業をまとめた呼び名です。

  • 子育てエコホーム支援事業(国土交通省)
  • 先進的窓リノベ2024事業(環境省)
  • 給湯省エネ2024事業(経済産業省)
  • 賃貸集合給湯省エネ2024事業(経済産業省)

どれも、補助金の交付申請は工事をする事業者が行う仕組みでした。そのため、申請するには事前に「住宅省エネ支援事業者」として登録し、統括アカウントを作る必要がありました。内窓や給湯器の工事で2024年に一度でも申請した店は、この登録をしているはずです。

事務局(国土交通省の採択を受けた事務事業者の株式会社博報堂)は、被害が広がらないように、現在すべてのシステム機能を止めています。原因や詳しい被害の状況は調査中です。

どんな情報が漏れた可能性があり、何は漏れていないのですか?

直答: 漏れた可能性があるのは、代表者・個人事業主・統括アカウント担当者の氏名や連絡先です。補助金の振込口座、代表者の電話番号・メールアドレス・住所、お客様の個人情報は、現時点で漏洩が確認されていません。

事務局の「重要なお知らせ」に書かれている内容を表にまとめると、次のとおりです。

区分漏れた可能性がある情報
法人の代表者氏名・肩書
個人事業主氏名・住所
統括アカウント担当者(各社1名)氏名・部署・役職、業務で使っている住所・電話番号・メールアドレス
漏洩が確認されていない情報
補助金の振込用の口座情報
代表者の電話番号・メールアドレス・住所
補助金を使ったお客様(共同事業者)の個人情報

1人親方や家族で回している店では、代表者と統括アカウント担当者が同じ人ということが多いはずです。その場合、個人事業主としての氏名・住所に加えて、担当者としての電話番号・メールアドレスも含まれている前提で考えておくのが安全です。

自分の店が対象かどうかは、どう確かめればいいですか?

直答: 事務局は10月20日に「[email protected]」から、対象の事業者の統括アカウントに登録したメールアドレス宛てにメールを送っています。2024年に誰のアドレスで登録したかを思い出し、その受信箱と迷惑メールフォルダを確かめてください。

確かめるときは、次の順番で進めると迷いません。

  1. 2024年に登録したメールアドレスを特定する: 事務員さんや、すでに辞めた人のアドレスで登録していることもあります。共有アドレス・個人のスマホのアドレスなど、思い当たるものを全部見ます
  2. 受信箱と迷惑メールフォルダを見る: 差出人が「[email protected]」で、10月20日に届いているメールを探します
  3. 届いたメールの中のリンクからは開かない: 内容は、自分で開いた公式サイト(住宅省エネ2024キャンペーンや子育てエコホーム支援事業)の「重要なお知らせ」と見比べます
  4. わからなければ電話で聞く: 事務局の電話相談窓口は0570-062-065(IP電話からは050-3524-7232)、受付は平日9時〜17時です。混み合っているときは、個人情報漏洩に関するお問い合わせフォームも使えます。フォームへの返信は「[email protected]」から届くとされています

3番目を強調するのには理由があります。子育てエコホーム支援事業の事務局は、2026年3月にも、サーバーへの不正アクセスで事務局のメールアドレスをかたった不審なメールが送られたと公表しています。見覚えのある差出人でも、それだけでは本物と決めないほうが安全です。

このあと、どんな連絡に気をつければいいですか?

直答: 事務局は、スパムメール・フィッシングメール、国土交通省や事務局を装ったメール・電話、担当者の名前を使ったお客様への不正な営業、担当者へのなりすましが起こるおそれがあるとしています。事務局がアカウントID・パスワードや口座情報を尋ねることはありません。

漏れたのは、名前と仕事用の連絡先がひとそろいになった情報です。「子育てエコホームの件で」「補助金の返還手続きが必要です」のように、本当にやりとりしたことのある話題で連絡してくるかもしれません。店の中で、次の3つを決めて全員に伝えておくと、あわてずに済みます。

  • その場で答えない: 事務局や役所を名乗る電話・メールで、ID・パスワード・口座番号・お金の振込みを求められたら、その場では答えず、いったん切ります
  • かけ直すのは公式サイトの番号だけ: メールや電話で言われた番号ではなく、自分で開いた公式サイトに載っている番号にかけ直して確かめます
  • リンクと添付は開かない: 覚えのないメールは、本文のリンクや添付ファイルを開かず、メールごと削除します

もう1つ、リフォーム店ならではの心配が、担当者の名前を使った、お客様への不正な営業です。お客様の個人情報は漏れていないとされていますが、店の名前と担当者名がそろっていれば、「○○リフォームの△△です」と名乗って電話や訪問をすることはできてしまいます。2024年に補助金を使った工事のお客様とは、点検やアフターの連絡のついでに、「うちからの連絡は、いつもこの番号から、この担当がします」と伝えておくと、お客様が不審な連絡に気づきやすくなります。お客様から相談があったときは、消費者向けの窓口として住まいるダイヤル(03-3556-5147、平日10時〜17時)も案内されています。

なお、IDやパスワードは漏れた情報としては挙がっていません。ただ、2024年の統括アカウントと同じパスワードを、メールや他のサービスでも使い回しているなら、この機会に変えておくと安心です。

子育てエコホームの書類は、どう保管しておけばいいですか?

直答: 子育てエコホーム支援事業の関係書類は、交付を受けた年度が終わってから5年間の保管が義務です。いまはシステムが止まっていて書類をダウンロードできませんが、再開のお知らせが出たら、まだの店は早めにダウンロードしておきます。

事務局は7月の時点で、事業が終わるとホームページなどが削除される予定で、書類をダウンロードできなくなると案内していました。今回の停止で、いまはポータルにログインすることもできません。事務局は、点検と再発防止策のあとに完了実績報告の受付などに必要な機能に限って再開する予定で、再開は公式サイトで知らせるとしています。

  • 保管が必要な書類の種類は、事務局が出している手引きに載っています。リフォームの場合は「交付申請の手引き【リフォーム(戸別)】」の51ページ、「【リフォーム(一括)】」の48ページです
  • 不備の訂正を求められている申請は、点検が終わったあとに、改めて訂正の期限が設定されます
  • 再開したら、ダウンロードした書類を案件ごとにまとめて置く: 5年後に「どの工事の、どの書類か」がすぐわかるよう、お客様名と工事の名前で探せる場所に入れておきます

住宅省エネ2026キャンペーンの申請は、どうすればいいですか?

直答: 住宅省エネ2026キャンペーンなど、他の年度の登録事業者情報は漏れていないことが確認されています。申請はこれまでどおり進めて構いませんが、ポータルにはブックマークや公式サイトから入り、メールのリンクからは入らない習慣にしておきます。

今年の補助金は、年末に向けて予算の残りが気になる時期です。予算の消化状況や年内の動き方は省エネリフォームの補助金、年内の申請に間に合わせるにはにまとめています。「予算がなくなりそうなので急いで手続きを」といったメールが来ても、公式サイトの「予算に対する補助金申請額の割合」を自分で確かめてから動いてください。

まとめ

  • 住宅省エネ2024キャンペーン(子育てエコホーム・窓リノベ2024・給湯省エネ2024など)の事務局システムから、16,950事業者分の登録情報が漏れた可能性がある(速報値)
  • 漏れた可能性があるのは代表者・個人事業主・統括アカウント担当者の氏名や連絡先。口座情報とお客様の個人情報は漏洩が確認されていない
  • 対象の店には10月20日に「[email protected]」から、統括アカウントのメールアドレス宛てに連絡が届いている
  • 事務局や役所を名乗る連絡にはその場で答えず、公式サイトの番号にかけ直す。事務局がID・パスワード・口座情報を聞くことはない
  • 子育てエコホームの書類は5年間の保管が義務。システムの再開後、まだの店は早めにダウンロードする

まずは今日、2024年に登録したメールアドレスの受信箱と迷惑メールフォルダを開くところから始めてみてください。

リフォラクでは、案件ごとに写真や書類をフォルダに分けて保存でき、補助金の書類も工事の写真や見積書と同じ案件にまとめておけます(現場写真や書類を案件に保存するには?)。iPhone・iPad・Android・パソコン、どれでも同じ案件のファイルを見られるので、5年後に書類を探すときも、お客様名から案件を開くだけで済みます。iPhone・iPadはApp Store、AndroidはGoogle Playから入れられ、パソコンはそのまま登録して使えます。

※本記事は2026年10月20日時点で国土交通省・経済産業省・環境省と事務局が公表している情報をもとに、実務の考え方を整理したものです。漏洩した人数や内容は速報値で、調査の進み具合により変わることがあります。最新の情報は事務局の公式サイトで確かめ、個別の状況は事務局の相談窓口に問い合わせてください。

参考

この記事を書いた人 谷澤 悠太株式会社りぶずけあ 代表取締役

名古屋市でリフォーム会社を共同経営(2021年創業)。現場の見積・請求の実務に合わせて、リフォーム店向け業務サービス「リフォラク」を開発・運営しています。

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リフォラクは、現役のリフォーム店経営者が自分の店で使うために作った、リフォーム店専用の業務サービスです。面倒な導入手続きはなく、今日はじめて、今日から使えます。

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