リフォラクブログ
見積実務

リフォームの追加工事、揉めない進め方 — 「聞いていない」を防ぐ見積と合意の手順

リフォラク ブログ|reforaku.com
公開日: 2026-09-03筆者: 谷澤 悠太株式会社りぶずけあ 代表取締役
目次
  1. リフォームの追加工事はなぜ揉めやすいのですか?
  2. 追加工事が出たらどう進めればいいですか?
  3. 追加工事のことは契約書にどう書けばいいですか?
  4. まとめ

リフォームで最も揉めやすいのが追加・変更工事です。壁を開けたら下地が傷んでいた、施主から「ついでにここも」と頼まれた——こうした場面は避けられません。避けられないからこそ、揉めない「進め方」を先に決めておくことが効きます。この記事では、追加工事の実務手順を整理します。

筆者プロフィール: 谷澤 悠太 — 株式会社りぶずけあ 代表取締役。名古屋市でリフォーム業を営んで5期目(2021年創業)。

リフォームの追加工事はなぜ揉めやすいのですか?

直答: 解体して初めて分かる下地の傷みなど、着工後に判明する工事が多いうえ、金額と範囲の合意が口頭になりがちだからです。揉める原因は金額そのものより「聞いていない」という不信です。

追加工事が生まれる場面は、大きく2つに分かれます。

  • 開けてみて分かった系: 解体後の下地の腐食、配管の劣化、断熱材の欠損など。事前調査では見えない部分
  • お願いされた系: 「ついでにコンセントを増やして」「ここも塗って」など、施主からの追加依頼

どちらも工事としては正当です。問題になるのは、「それはいくらで、どこまでやるのか」が曖昧なまま工事が進んだとき。完工後の請求書で初めて追加金額を知った施主は、金額の大小に関係なく不信感を持ちます。

追加工事が出たらどう進めればいいですか?

直答: 工事を進める前に、追加分の見積を書面(またはメッセージなど記録が残る形)で提示し、施主の合意を得てから着手します。事後にまとめて請求すると揉める原因になります。

現場を止めたくない気持ちはありますが、順番はこうです。

  1. 見つけたらまず写真: 下地の傷みなどは、開けた状態の日付入り写真を撮る。「なぜ追加が必要か」の説明が一気に楽になります
  2. 追加分の見積を出す: 金額と範囲を書面で。1枚の簡単な見積で構いません。「この内容とこの金額で進めてよいですか」まで言い切る
  3. 合意の記録を残す: 署名でなくても、LINEやメールの「お願いします」の返信で十分。口頭合意だけは避ける
  4. 合意してから着手: 緊急性がある場合(水漏れ等)も、応急処置と本工事を分け、本工事は合意後に

「たかが数万円の追加でそこまで?」と思うかもしれませんが、揉めたときに失うのは数万円ではなく、その顧客からの次の仕事と紹介です。

追加工事のことは契約書にどう書けばいいですか?

直答: 「追加・変更が生じた場合は、事前に見積を提示し、書面による合意のうえで実施する」という手順を契約時に決めて明記しておきます。精算方法(実費・単価基準など)も添えると確実です。

着工前の契約段階で、追加工事の「ルール」を施主と共有しておくと、実際に追加が出たときの話が早くなります。契約書に書くべきことの一部として、次の2点を入れておきましょう。

  • 手順: 追加・変更は事前見積+書面合意のうえで実施する
  • 精算: 追加分の精算方法(見積単価に準拠・実費+諸経費率など)と、支払時期(完了金と合算など)

また、最初の見積書の段階で「含まない範囲(別途になりうる項目)」を1枠書いておくのも有効です。解体後の下地補修など「開けてみないと分からない」項目をあらかじめ挙げておけば、追加の話を切り出すときに「見積時にお伝えしていた件です」から入れます。

まとめ

  • 追加工事は避けられない。だから進め方を先に決めておく
  • 揉める原因は金額より「聞いていない」。写真→見積→合意の記録→着手の順番を守る
  • 契約書に追加時の手順と精算方法を明記し、見積書には含まない範囲を1枠書いておく
  • 応急処置が必要な場面でも、本工事は合意後に
この記事を書いた人 谷澤 悠太株式会社りぶずけあ 代表取締役

名古屋市でリフォーム会社を共同経営(2021年創業・5期目)。現場の見積・請求の実務に合わせて、リフォーム店向け業務サービス「リフォラク」を開発・運営しています。

見積・請求・入金・原価を、案件ひとつに。

リフォラクは、現役のリフォーム店経営者が自分の店で使うために作った、リフォーム店専用の業務サービスです。面倒な導入手続きはなく、今日はじめて、今日から使えます。

無料ではじめる App Storeでダウンロード

最初の1ヶ月無料・月額9,900円(税込)・初期費用0円・いつでも解約OK
iPhone・iPad・Android・パソコン、どれでも。同じアカウントで使えます